ご挨拶
支部長
古田 隆規
日本尊厳死協会は、現在会員数も12万人を超え、中国地方支部の会員数も3,700余名となっています。我々の団体は、会員数を増やすことを目的にしているわけではありませんが、やはり、超高齢化社会を迎え、人がどのような形で死を迎え、その為にはどのような生き方をすべきなのかを真剣に考えておられる方が多い証拠ではないかと思うのです。我々は死を逃れることは出来ません。従って、死に直面していかに安らかにそれを迎えるかが人にとって大きなテーマになっているのではないでしょうか。
日本尊厳死協会は、会員の皆様方、あるいは会員になろうと考えていらっしゃる方々が協会に何をもとめられているのかを探りながら、皆様方のために開かれた協会としての役割を果たしたいと常々考えております。
会員の方々の希望を大別しますと、およそ3点あると思われます。
1.死に際して安らかにそれを迎えたい
「死の権利」を求めるかどうかは患者本人が決めるという自己決定権の主張であり、受容医の増加期待、緩和医療、終末医療への期待であると理解します。広島県も現在、緩和ケア連絡協議会を立ち上げ、来年半ば頃県病院に20床の緩和ケア病棟を設置。行政もこのことに力を注いでいるところです。受容医の増加に対しても力を入れ、終末期におけるケアを確実なものとするために、関連団体との協力関係を構築することも必要だと感じております。本部も今、法人化並びにそれに続く法整備も含めて検討に入っているところです。心安らかな旅立ちを迎えるためには社会環境を整備し雰囲気を作る必要があると思われ、日本尊厳死協会はそれに必要な役割を背負いたいと考え尽力しているところでございます。
2.会報の充実
人間、年とともに肉体的精神的にも孤立感を深めていく傾向にあります。その意味でも、私は会員非会員を問わず、積極的に皆さん方にもかかわっていただき、みんなで作るという意識のもとに、尊厳死にかかわる情報を中心としながらも、多角的な会報紙面の充実を目指したいと考えます。そのことが、みんなの意識を活性化し孤立感の解消に役立つものと信じます。
3.地方での講演活動
広島・岩国でも講演活動を行っています。それぞれの地方でも講演会、情報交換活動等をプライバシーを尊重しながら行いたいと思っております。この点は各理事の奮起が待たれるところです。
以上のような考え方から、我々は尊厳死の思想を広めていきたいと思っております。 |